Jan 23, 2010

Sperm Production Fertility

医学的見解から不妊症の原因は、女性も男性もほぼ同じ割合であるとされています。しかも、最近では男性の平均精子数が、昔からいうと半減してきているという説もあり、大きく妊娠率の低下に影響を及ぼしているのではないかという見方もあるのです。そこで、精子の生産性を起因とする不妊症(sperm production fertility)には、どのようなものがあるのでしょうか。

まず、精子の生産性を起因とする不妊症(sperm production fertility)として、無力精子症といわれる症状があげられます。無力精子症とは、高速に運動する精子が25%未満、もしくは前進する精子が50%未満のことをいいます。例えば、副性器等に炎症があるなどして、運動性が低下してしまう場合は、顕微受精という方法をとる必要もでてきます。

次に、精子の生産性を起因とする不妊症(sperm production fertility)として、無精子症といわれる症状があげられます。無精子症とは、精液中に精子が確認できない無精子の状態のことをいい、閉塞性と非閉塞性の二つの症例に分けられます。閉塞性の無精子症は、通り道が詰まっていることに問題があり、精路再建術という手術を行えば自然妊娠の確立が高くなります。非閉塞性の無精子症は、形成自体に問題があり、活発に形成されないため、現在では、一番困難な男性不妊治療とされています。

それから、精子の生産性を起因とする不妊症(sperm production fertility)として、死滅精子症といわれる症状があげられます。死滅精子症とは、精液中に精子が存在しているにもかかわらず、全く運動してないことをいいます。顕微授精法を行えば、受精率は10%程度と非常に低いですが、自然妊娠の可能性は充分に期待できます。

最後に、精子の生産性を起因とする不妊症(sperm production fertility)として、奇形精子症といわれる症状があげられます。奇形精子症とは、形態異常の精子が70%以上もあり、受精能力が極めて低いことをいいます。顕微受精を行う時に、形態の状態がよい運動精子をいかに選びだすかが重要なポイントとなります。